運営:司法書士越智法務事務所〈茨城県つくば市〉
遺産相続手続きの流れを、わかりやすい形でまとめると、以下のような流れになります。まずは完了までのイメージをご確認ください。
1. 相続開始のタイミング
死亡届の提出が必要(葬儀社が対応することも多い)
火葬・埋葬の許可申請が必要
2. 相続人の調査確認
戸籍関連書類の収集(戸籍・除籍・改正原戸籍)
取得には時間がかかるので、できるだけ早期に着手することがお勧め
本籍地の役所で戸籍謄本等の収集手続きが可能
3. 遺産の調査と遺言の有無の調査
プラスの遺産(資産)とマイナスの遺産(負債)の確認
遺言の有無の確認
4. 相続放棄の検討【期限:3ヶ月以内】
負債が資産を上回る場合には相続放棄を検討
家庭裁判所での手続きが必要
期限を厳守することが重要
5. 税金関連の手続き
準確定申告:故人の確定申告【期限:4ヶ月以内】
相続税申告:一定額以上の遺産がある場合【期限:10ヶ月以内】
6. 遺産分割の話し合い(遺産分割協議)
相続人の全員での協議
合意ができたら遺産分割協議書の作成
法的要件を満たす形式での遺産分割協議書作成が必要
7. 財産の名義変更・相続手続き
不動産:相続登記【令和6年4月1日から義務化されています】
金融資産:預貯金の相続(払戻し等)
有価証券:株式等の相続(相続人の証券口座へ移管)
このような流れで進めることで、スムーズな相続手続きが可能になります。期限がある手続きについては特に注意が必要です。また、必要に応じて専門家(司法書士、税理士等)への相談も検討してください。